不妊・子宝施術
鍼灸×ス-パーライザー
「正しい理論と検証を経た治療法の開発と普及を行う団体」当院もJISRAMの会員です。当院でも不妊治療を受けている方々に、「鍼灸治療でなにができるのか」はもちろんのこと「妊娠のしくみ」「不妊とは」「他の鍼灸院との違い」など丁寧にお話しさせていただきながら、各患者さんに必要な治療を戦略的に行います。
こころを込めてサポート
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潤天堂院長の小宮猛史です
当院では、お子さんが欲しくてもなかなかできず不妊治療を始めようとお考えの方や、すでに医療機関で治療を受けられている方に鍼灸施術の併用をおすすめしています
不妊治療を開始しすぐにご懐妊できればよいのですが、時間や回数を必要とすることも多く、心的面・身体面の負担だけでなくかかる費用などの経済的な面においても不安を伴うことも事実です
当院では、自身(私たち夫婦)の不妊治療(AIH・IVF)の経験を踏まえ、「鍼灸での不妊治療」を希望する方の経済的負担を考慮し、首都圏での不妊鍼灸の中ではスーパーライザーを十分に併用しても比較的抑えられた施術料金を実現しています(2024年現在、税込4,950円)
不妊は女性側の問題だけでなく、実は男性側(精子)の問題が見つかることもあります。医療機関でその原因を掴めれば、まずは原因を改善する治療が行われますが、女性側にも男性側にも器質的な原因がみつからないことも多々あります
当院ではこういった器質的要因が見当たらない『機能性不妊』に対し積極的に鍼灸治療をお勧めしています
全身状態の改善を基本治療としながら自律神経を調整する施術(交感神経の過緊張がある場合はこれを落ち着かせるための施術・リラックス効果を高める副交感神経を意識した施術)、冷え性を改善していくようなからだづくり施術を加えてまいります
不妊症の原因の一つに考えられる子宮内膜に関しては、仙骨部の経穴(ツボ)を用いた特定の刺鍼方法が子宮血流量を増加させ、内膜の状態に影響を与える報告があることからこの刺鍼方法を取り入れ、着床に適した子宮環境づくり(質や厚みなどの改善)のお手伝いをいたします
一定の年齢以上になると『卵の質の問題』も考えなければなりません。一般的な「排卵」は、実はその過程が数ヶ月をかけておこなわれていることをご存知でしょうか
原始卵胞の数は、お母さんのおなかの中にいた妊娠初期の胎児期で700万個くらい存在し、卵巣の中で休眠状態にあります(出生時には100~200万個、そして初潮を迎えるころには30万個まで減っていきます)
休眠状態にある原始卵胞は1周期あたり約1000個ずつ目覚め、そして
原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞(前胞状卵胞→胞状卵胞)へと成長し、最終的に成熟卵胞となり排卵を迎えます
目覚めた卵が排卵に至るまで4~6周期かかると言われています。つまり排卵される卵は半年ちかく前から準備され時間をかけて成長してきたものということになります
体外受精や顕微授精に進まれている方で、今まで①採卵の成績がよくない(卵が採れない、採れても未熟卵や空胞が多い)②採れても受精しない③受精しても胚盤胞まで育たないという状況にある方には、「卵巣の血流を増すことにより、ホルモンの影響を受ける前の段階の卵の質にも影響を与え、栄養状態のよい卵づくりを考えています。状況は人それぞれ異なりますが、経験上鍼灸の効果は施術開始後4周期を経てから効果を確認できることが多いので、受鍼により日頃の体調管理を同時に行いながら、妊娠に向けた施術や妊娠した後にふんばれるからだづくりも含め、通院がストレスにならないように心掛けております
※もちろん6周期かからず着床(妊娠)が確認できれば治療は終了です。傾向としては心拍の確認まで継続する方が最も多く、安定期に入るまで続けて受診される方もいらっしゃいます。卒業のタイミングは話し合って決めています
☆潤天堂は、JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)という団体に所属し、そちらで推奨される特定部位への施術(下腿・腹部・殿部の低周波鍼通電刺激)を取り入れています。ですが、どうしても通電が苦手という方には他の方法を用いた施術も行いますので遠慮なくご相談ください
また、当院の特徴として、ART(高度生殖医療※体外受精や顕微授精など)に進まれている方の受精卵などの移植時には、免疫寛容などの着床環境を整えることを期待した施術を移植日(当院ではできるだけ移植当日の移植前)に行っています
【付記】
タイミング法・AIH(人工授精)・IVF(体外受精)・ICSI(顕微授精)など、どのステップにおいても行えます
一人でも多くの「赤ちゃんを希望するご夫婦」に、妊娠・出産、そして育児に至る幸せを感じていただけるよう、当院では心をつくし全力で支援をさせていただきます。受診を決める前にご質問やご相談がありましたら遠慮なくメール・お電話にてご連絡ください
お電話をいただいた際、診療中でゆっくりお話ができない時は、こちらから折り返しご連絡するようにいたします。お気軽にお問い合わせください
※当院では40歳以上の方の依頼もお引き受けしています
【当院の考え】
一般鍼灸の患者さんを多く施術する当院独自の観点より、骨盤内の血流・循環が円滑に行われるには①流入をよくすること②排出をスムーズにすることを大切に考えています。「流入をよくすることだけ考えていても、出ていく方が詰まっていたら停滞につながるのでは?」ということから②の改善にも重きを置いています。働きながら不妊治療を受けていらっしゃる方の多くがPC作業などの坐業が多く、長い時間殿部に負荷をかけた姿勢で過ごされる方が多いと思います。圧迫されたおしりの筋肉(特に仙骨や股関節などに付着する筋肉や尾骨周りの筋肉など)により循環の停滞が起こりうることは想像に難くありません(※これは坐業の多い腰痛持ちの方にも言えることでもあります)。骨盤腔内の循環を良くするためには、おしりの筋肉が硬い状況は極力避けたほうがよいと私は考えます。理想はお餅のようなふっくら柔らかいお尻づくりですが、なかなか現実そこまではむずかしいので、硬くなりがちな殿筋をコンスタントに柔らかくリセットしてあげることが大切と考えます。もちろんご自身で毎日のおしりケア(ストレッチやヨガなど)も取り入れていただくのは大賛成です
当院では鍼(通電含)や灸(温灸含)の他に筋・筋膜などファシアリリースに効果的なミオラブ🄬を用いてできうる限りおしりを柔らかくする施術にもこだわりをもって取り入れています
不妊治療における鍼灸施術の目的
◎機能性不妊に対応
◎自律神経の調整
(副交感神経を優位に。免疫力の正常化。精神的・身体的ストレスの軽減)
◎骨盤腔内の血流促進 ※女性ホルモンへの影響も期待
①卵巣に働きかける→育卵(4~6か月) ※採卵成績の向上にも
②子宮内膜の状態をよくする→着床の改善
◎瘀血(おけつ)の処理 ※吸角カッピングの併用
(一時的な着色の可能性あり)
◎その他、免疫寛容の促進を期待
施術の頻度
◎週1回。※ご年齢や受診時の状況によって2週に3回などのペースをお勧めすることもあります。
◎移植の当日(移植の前か後)。最近の結果から、できるだけ「移植前」の施術をお勧めしています。
治療の流れ・内容・費用など
①基礎体温表をご持参ください(つけている方)
②鍼(はり)について
当院で使用する鍼は、すべてディスポーザブル(使い捨て)なので安心です
基本的に刺入時の痛みはほとんど感じませんが、殿部周辺に行う鍼については少々重たい感じがすることもあります
③施術内容
当院の不妊鍼灸治療は、私が所属するJISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)で推奨されている取穴・技法を用いて行います。スーパーライザー(近赤外線照射器)の導入も実現し、施術に取り入れています
④妊娠後のフォローアップ
当院で不妊治療を行いご懐妊されたときは、出産に至るまでの不定愁訴(つわり、腰痛その他)に対するフォローアップの治療も同費用で行わせていただきます。また、安胎作用をもたらす治療や、逆子であった時の治療も行います。
⑤費 用
初診料:なし
施術費(税込):4,950円
※ディスポ鍼代、スーパーライザ―PX照射、各種温灸、吸角カッピング代、ミオラブ🄬を用いた必要部のファシアリリースなど含みます
所要時間:約70分~90分