【鍼灸施術】
1.からだを「リラックスさせる」ための鍼治療
①基本的に深く刺さない鍼で、刺鍼時も痛みもあまり感じません。
②必要な部位に鍼を数本打ち、そのまましばらく休んでいただく「置鍼」というテクニックを用います。鍼の刺激が呼吸の作用に合わさり、自律神経を介して緊張がほぐれてきます。
③通常の鍼治療コースでは「仰向け」と「うつ伏せ」の2姿勢で行いますが、必要に応じて「横向き」もあります。
④時間は50分~75分くらい(お着替えの時間も含まれます)。
※鍼施術用の患者衣にお着替えいただきます
※時間に余裕がない方は、施術前にあらかじめ「今日は〇時までに院をでたい」とお伝えください。合わせます。
2.「痛み」を持つ方への鍼治療
①その痛みはどこが発信源なのか、問診や触診・動作分析などを行い、隠れた原因部位を推定します。
※痛みを感じている部分に原因があるとは限りません。例えば「足」が痛くても「腰」や「股関節周囲」、「お尻」に原因があるときがよくあります。
②推定した痛みの原因部位(トリガーポイント)に対し、まずはその部に筋膜リリース器具「ミオラブ」を用いてソフトに緊張部を緩めます。※ミオラブは筋肉を包む「筋膜」間に潤いを与え、重なり合う筋肉の滑り(滑走性)を良くして動きを改善します。
③筋緊張が和らいできているのを確認し、その後、筋緊張の残る部位や必要と思われる部位に刺鍼します。
④刺鍼を要する部位によって「浅い鍼」・「深い鍼」を使い分けます。
※よく「鍼は痛いのでは?」という心配をされる方がおられますが、鍼をうつ瞬間の痛みはほとんどありません。
筋肉の硬い部分に鍼先が届くと、「ズ~ン」と感じたり「重たく」感じたりすることがあります。これは、わかりやすく言えば「鍼先が問題のある部位までちゃんと届きましたよ~」というメッセージにもなります。
患者さんは「いつも痛みを感じている場所」に刺激感を得るので、
「そこですそこ!そこがいつも痛いんです」
と言われることがよくあります。
※鍼の刺激感が苦手な方は、浅い置鍼の後に時間をかけてゆっくり送り込む方法をとるなどの手法を行います。
患部が硬すぎる状態のままですぐに鍼を打つと、この刺激感(響きとか得気と言われる)が強く出ることがあるため、当院では手技やミオラブでできるだけまずは弛緩させた状態をつくったうえで鍼を行っています。
⑤時間は50分~75分くらい
(お着替え時間含む)
※鍼灸施術用の患者衣にお着替えいただきます。
3. 灸治療・温熱治療
当院では、症状に合わせて灸施術も行います。
電気の温灸器や、せんねん灸のような「台座灸」、また、必要に応じてゴマ粒~米粒ほどの小さなモグサを、紫雲膏を塗した皮膚上にすえる「直接灸」などがあります(深谷灸法で用いる竹筒も用意しています)。
電気温灸器や台座灸は、ぽかぽかと温かい刺激で、直接灸はチクンとする程度です。
症状によっては鍼だけよりもお灸を加えた方が効果的なことがあり、おすすめすることがあります。
【手技施術】
1.指圧・マッサージ
①生地の柔らかい、もしくは薄手のTシャツ(半袖・長袖)やスウェットなどの長ズボンを着用していただきます。
生地が厚いと圧が分散され、十分に力が浸透していかないことがあります。
※当院に着替えをご用意してあります
②通常は「うつ伏せ」「仰向け」の2姿勢での施術になりますが、90分以上のコースだと「左右の横向き」が加わり4姿勢になります。
③当院では60分~120分のコースをご用意しております。
おつらい箇所が2か所以上ある場合や、たまにしか来院できないのでじっくりと全体的にほぐしてほしいといった方は、90分以上のゆったりコースをおすすめいたします。
※ご予約の際にご希望の施術時間コースをお伝え願います
2.筋膜リリース
手技器具「ミオラブ®」を用いた全身的に対応できる筋膜リリース施術。
ミオラブは、指圧・マッサージのように筋肉に対し垂直的な圧をかけたり、もみほぐす手技と違い、筋肉を覆う「筋膜」に対するアプローチです。凝り固まった筋肉は、この「筋膜」の潤いが減少し、何層にも重なる筋肉間の滑らかな動きを制限してしまっている状態です。ミオラブはその特殊な構造を利用し、ほぼ痛みなく筋膜への間質液の流入を促し筋肉を和らげます。
ミオラブは皮膚に直接行うため、鍼施術と同じ患者衣にお着替えいただきます。
ミオラブの具体的な説明は、開発者の鳥居諭先生(しおがま鍼灸治療室)のホームページに動画がありますのでご参照ください。YouTubeにも動画がアップされています。